
映像・CGクリエイター
石井貴英・細貝唯之
伝統芸能と先端技術のクロスオーバー
非日常感で五感を刺激
現実の景色や感覚に情報を加える先端技術を使った「付加価値の多い映像」を生み出す、株式会社タンジェント。ミュージックビデオの制作をメインで行っていた石井貴英さんと、3D立体映像の制作をしていた細貝唯之さんが非日常の映像を求めて設立しました。共同代表を務めるお二人に、ConceptD 500とConceptD CP7を使って映像制作をしていただきました。

五感を刺激する非日常的な映像
映像の企画・編集からプロデュースまで行う石井さん。その第一歩は、ミュージックビデオの制作でした。「始めた当時、アーティストのミュージックビデオは新しく非日常なもので、制作自体がとても楽しかったのですが、時代の流れか、だんだんとミュージックビデオの存在が当たり前になっていきました。“次の非日常”を作りたいと思い、今の会社を作ったんです。」と話します。“次の非日常”をキーワードに、石井さんが目をつけたのは、視覚、聴覚以外の人間の感覚。「見る、聞くだけではなく、触れたり、匂いを感じたりするような人間の五感を刺激する、今までの映像のさらに奥にあるものを表現できるような作品を作りたいです。」
そんな石井さんと共にタンジェントを創業したのが、3D立体映像を制作する細貝さん。「元々は、赤と青の眼鏡を通すと飛び出て見える映像を制作していました。」と語る細貝さんは、日本の3D立体映像の先駆者的存在。二人は常に映像+αの付加価値によって、非日常を演出することを目指しています。今回、伝統芸能である日本舞踊と先端技術を使った光の演出を活かし、過去と今を掛け合わせた作品を制作したお二人。「日本人特有の文化である日本舞踊を使い、日本人の本質である“静”の美しさを追求しました。」
ConceptD 500とConceptD CP7で創り上げた作品「What is Peace for you ?」から、その試みが感じ取れます。

視覚で感じ取れる“静”の表現
「日本舞踊はゆっくりで静か。現代のエイターテインメントのスピード感とは異なります。でも日本舞踊はひとつひとつの動きに意味があり、知れば知るほど面白いのにそれがなかなか伝わらない。そこで、センサーを組み合わせたプログラムを使用することを考えました。」そう語るお二人が日本舞踊と掛け合わせたのは、先端技術の光の演出。「線状の光が、手のひらに反応して揺らめいたり、音によって色を変化させる映像を、日本舞踊の踊り手に投影しました。」と、細貝さんは語ります。踊り手の衣擦れの音や足を力強く踏み込む音。「無数にある線状の光が、踊り手の起こす無数の音に反応し色が変わるんです。さらに、手のひらに反応し揺れる線状の光の揺れ方は、ろうそくに灯る炎のような動きをイメージしました。」
今回のように複雑な映像を制作するときは、データが重く処理に時間がかかります。 「ConceptDはとにかく処理が速く、軽かったです。スムーズに使えるので作業がはかどりました。」と細貝さん。また、撮影映像の編集を行った石井さんも「基本的に4Kで動画を撮って、編集しやすい形にデータ変換を行うことが多いです。ConceptDは4Kのオリジナル素材でも、ほとんどカクつくこともなく編集が出来るので、本当にすごいと思います。」と語りました。また、長時間重たいデータを使用する映像編集の中で、気になるのがパソコンの音。しかし、ConceptDは静かだったと言います。「普通は音がするんですけど、使っていてもそれがありませんでした。流石にデータが重いときはファンが回りますが、あまり気になりません。音に関しても、処理速度に関しても、重いデータ環境に耐えられる設計になっていると感じました。」と細貝さんは語ります。

人間の目のように色の微妙な差を見分けることができる
「What is Peace for you ?」では、明暗差のある空間で踊り手が舞う姿を撮影しています。「ロウソクの灯りに合わせて揺れる踊り手の影の動きは、悲しさや嬉しさなど、人の感情を掻き立てます。」そんな影の動きひとつでさえ表現と考える石井さんは、「真っ黒なのか、ちょっと黒いのか、それともグレーなのか。人の目はそんな微妙な差を見分けますが、映像となるとそうはいきません。黒はつぶれてしまうのが普通でした。しかしConceptDで確認すると、黒のディティールが残っているんです。見え方が人間の目に近いのかもしれませんね。見えなかった色のディティールを確認できるので、影の濃淡表現を活かして制作できました。」と語ります。
これまで、映像を軸に先端技術を取り入れた様々な試みを形にしてきた石井さんと細貝さん。今後も新しい表現を発信し続けていきたいと言います。「最近は、過去から今まで長い時間を経て、残っているものにチャンスを感じています。それだけ多くの人に支持されてきた、ということですから。今回の作品の伝統芸能のように、古くから伝わるものを学びながら、映像と絡むとどうなるのかという新しい可能性を模索していきたいです。」と石井さん。細貝さんは「とにかく速く作業できますし、色の解像度の高い状態で編集できる。今後、スマートフォンで見られる動画の解像度も上がっていくでしょう。だからこそ、細部まで色味やディティールにさらにこだわっていきたい。」と話しました。どんどんアップデートを続ける映像表現の世界。その先端を走る彼らの挑戦を、ConceptDが支えていきます。

プロフィール
株式会社タンジェント
映像クリエイターの石井貴英とCGクリエイターの細貝唯之により、2012年に設立。常に新しい映像を追い求め、映像やCG、AR、VRの企画編集を行う。御朱印ARアプリや浮世絵×VRなど、先端技術を使用した作品を数多く制作。
ホームページ
http://tangent.jp.net/works.html

ConceptD 500 クリエイティブワークに最適なデスクトップ
インテル® Core™ i9 プロセッサーと NVIDIA® Quadro RTX™ 4000 GPU を搭載し、あらゆるクリエイティブワークにおいて優れたパフォーマンスを発揮します。
詳細







