デジタルハリウッド大学マツザキタクヤ
Story #6

デジタルハリウッド大学
マツザキタクヤ

ゼロから作り出す面白さを掴みながら、
未知なるゲーム体験を届けられるマシン

デジタルハリウッド大学4年生のマツザキタクヤさん。卒業制作として「VR1を、より手軽に、より楽しく、体験して欲しい」と、VRゲーム『絵ノ技(えのぎ)』を制作した。Webブラウザ上で VR 体験を提供する技術「WebVR」を使い、クラウド配信を可能に。世界中のどこからでもアクセスしてプレイできるようにした。しかも、VRに馴染みのない人でも手軽に遊べる作品だ。このクリエイティブを実現させたのが、ConceptD 7。彼はこのノートPCを駆使して何を乗り越えながら、未だかつてないVRゲームを生み出したのだろうか。

臨場感あふれるVRゲームを創り出したい

臨場感あふれるVRゲームを創り出したい

――『絵ノ技』を制作した経緯を教えてください。

卒業制作展では、ビジュアルとして映えるVR作品を作りたくて。そのとき、VRクリエイターの後輩と「2Dでしか観られないeスポーツの観戦って面白くないよね」という話になりました。たとえば、格闘ゲームを観戦しても、僕らが見ているのは平面のプレイ画面で、ゲーム内にいる観戦者の視点じゃない。だから臨場感がないねと。

そこに着想を得て、ゲーム空間に入り込める観戦システムを作ろうと思いつきました。ゲーム空間内に人のオブジェクトを作り、その視点をプレイヤーの視点と同期させれば、VRの世界をリアルに感じられるのではないか、と考えたのです。

剣を使って闘う格闘ゲームを考案し、2019年4月から作り始めました。ただ、全く同じ内容のゲームが9月に他から発表されてしまいました。リリースがあと一歩届かなくて、すごく悔しかったです。全く同じものを出すのは面白くないと、考え直すことに。

そこで改めて考えてみると、VRに接している人とそうじゃない人との差が激しすぎると気付きました。後者の方が多いはずなのに、その人たちが手軽に楽しめるVRゲームがほとんどない。そこで作ったのが『絵ノ技』なんです。アプリのインストールが不要で、遊び方も難しいボタン操作なくコントローラーを振るだけ。これならVRに接したことがない人でも手軽に楽しんでもらえるだろうなと思いました。

欲しい機能が詰まったノートPCで自分らしい表現を楽しむ

欲しい機能が詰まったノートPCで自分らしい表現を楽しむ

――マツザキさんは、もともとはWeb制作を専攻し、起業されています。卒業制作に、あえてVRを選んだのはなぜですか?

普段から仕事としてWeb制作をしているので、卒業制作では違うことをしたほうが面白そうだなと思いました。もちろんWebの表現は楽しいし、Webには感謝しています。ただ一方で、最近はお金をもらって作ることを、どこか楽しめなくなっていた。あくまでも仕事であって、「自分の作品」としての表現は追求しづらくなりますから。それに上流から下流まですべて担当していたので何も新しいことがなく、クリエイティブのトライ&エラーが生まれにくくなっていました。

そんなとき、尊敬するデジハリの先輩が国外でも評価されていた3DCGの活動を辞めて、新しく始めた映像分野で活躍する姿を見て。「この人のように成長したいなら、20代の若造のうちから1つに固執しないで、いろいろやらないといけないな」と思ったんです。しかも、デジハリにいれば、知りたい分野を教えてくれる仲間が周りにいますからね。それに入学する前、学長に「VRやります!」と宣言していたな、と思い出して。だったら、卒業制作ではやりたかったVRをやってみようと決めました。

――実際にVRゲームを制作してみてどうでしたか?

VRにのめり込みました。ただ、プロトタイプの制作で使用した「UnrealEngine4(以下、UE42)」は重くて、PCが動かなくなってしまって。スペックの高いマシンじゃないと無理だと、しばらく自宅のデスクトップで作っていましたね。ただ、それだと大学で作業するときにデータの移動が大変で。それに身体を使うゲームだから、身体を動かせる広い空間にPCを移動させることもある。持ち運べるPCが必要になったんです。そのときConceptD 7を使わせてもらえることになり、こんなタイミングもあるのかと(笑)。このPCのおかげでUE4の起動は間違いなく快適になったし、テクスチャの変更やリビルドでも明確な違いを感じています。

それに、僕らの使う高画質のVRヘッドセットには、PCと接続するためUSB Type-C ポートが搭載されたPCが必要なんですが、これが付いているハイスペックなノートPCはほとんど知りません。しかし、ConceptD 7には付いていて。願ったり叶ったりでしたね。しかも、液晶モニターに映像出力できるHDMIとUSB Type-C、DisplayPortも付いていたりと、この端子の豊富さは本当に有り難かったです。大学、自宅、作業場と、場所によってモニター接続方法が異なるのですが、そのどれにも対応することができました。持ち運ぶので、従来品のゲーミングPCより軽いのもポイントでした。しかも薄くて、「グラフィックボードを搭載したハイスペックノートPCは分厚い」という固定観念を壊してくれました。

開発工数にも影響する「色の再現性」でも満足できる結果に

――VRゲームでは、映像の美しさも肝になってくるかと思うのですが。

そうですね。VRゲームでは、開発をする際にVRゴーグルをかける必要性があります。PCで制作しても、VR内だと何か雰囲気が違うといったことが起きるため、面倒であっても実機で確認することが基本でした。しかし、ConceptD 7を使い始めて、確認することが少なくなりました。実は、以前のPCはカラーキャリブレーション3機能がなく、VRデバイス側と色調が異なっていることにさえ気づけなかったんです。ConceptD 7を使ってみてはじめて、「こんなに色が違ったんだ!」と驚きましたね。まさにディスプレイの偉大さだなと。色の再現度が高いことでVRデバイスとPCを行ったり来たりして色調整する必要がなくなり、開発工数を減らせました。

――VRゲーム制作に欠かせないPCなんですね。最後に、今回の卒業制作を誰に見てもらいたいですか?

| やはり、23年間育ててくれた両親ですね。僕たちは、おそらく世界でもまだ前例のない「オンラインWebVR格闘ゲーム」を制作しています。今はリッチなアニメーションの制作が難しく悪戦苦闘していますが、それも含めて「一緒にやろうぜ」と言える仲間と、手を動かしながら作っていくのが本当に楽しくて。そうして作り上げたVRゲームを、PCの面白さに気づくきっかけをくれた親に見てもらいたいです。

今後は、ゲームエンジンなどを使いながら、メディアアートも作っていけたらなと思っています。そのとき、ハイスペックPCは間違いなく必要になるので、ConceptD 7を使いこなしながら制作を続けていきたいですね。

プロフィール

プロフィール

Takuya Matsuzaki /マツザキタクヤ
父親の影響で、幼少期からパソコンを触り始める。中学生の頃からWebサイトのコーディングとデザインを始め、高校在学中にはハッカソンに多数参加し、入賞。高校卒業後、モバイルアクセサリーブランドの企画販売事業を立ち上げ、プロダクトデザインやブランディングを担当。その後、1種特待生としてデジタルハリウッド大学に入学。株式会社リクルートにてマーケターとしてインターン、株式会社ツクルバにてエンジニアインターンを経験。大学2年次には、株式会社BuildsにてCTOとしてサービス開発を経験。その後、フリーランスのWebディレクターとしてWeb制作に携わる。
Twitter:
https://twitter.com/webazarashi
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https://www.facebook.com/webazarashi

  1. バーチャル・リアリティ。仮想現実。
  2. エピック・ゲームズ社が開発したゲームエンジン。
  3. ディスプレイやプリンター、スキャナーなどの色を入出力する機器。色を正確に、かつ安定して再現させるために調整する。
ConceptD 7 デザイン環境を持ち運ぶ

ConceptD 7 デザイン環境を持ち運ぶ

スリムな先進の ConceptD 7 ノートブックがクリエイティブを加速します。パワフルなテクノロジーを採用し、2D、3D のデザインも編集もこれまでになくスムーズ。4K UHD ディスプレイは、Adobe® RGB 比 100% の色域、PANTONE® 認定済みの忠実な色再現、Δ(デルタ)E 2 未満の正確な色合いで、プロに必要な精度を提供します。

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