映像クリエイターnagafujiriku
Story #2

映像クリエイター
nagafujiriku

コントラストへのこだわりを
極限まで追求させてくれた

3DCGや実写合成の映像制作を手がけるクリエイター、nagafujirikuさん。12歳の頃から映像制作を始め、今ではミュージックビデオやデジタルサイネージといった企業の広告・プロモーションなどに携わる傍ら、自主制作の作品も多く発表する若きCGクリエイター。映像制作においては、フォトリアル1の追求と、コントラストを効かせた演出によって、作品を仕上げることを意識するという。ConceptD 7はフォトリアルとコントラストをどう表現させたのか。その魅力を語ってもらいました。

コントラストへのこだわりを極限まで追求させてくれた

実写を超える世界観を、フォトリアルの追求で創り出す

ナガフジさんが映像制作と出会ったのは小学6年生の頃。学校行事の出し物で短編映画を作る課題があり、当時のクラスメイトと作ってみたのが初めての体験だったそうです。「ジャンプカット2を繋ぎ合わせて瞬間移動を表現するといった、VFXの原型のようなテクニックを、誰に教わるでもなく独自に使っていましたね(笑)」と話すナガフジさん。それから独学で映像制作を続け、今では、ダイナミックな3DCG作品を数多く発信しています。 その制作プロセスは、「ジャンルにとらわれず様々なモノからヒントを集め、それらの中に存在する“共通項”を探し出し、模倣し、繋ぎ合わせながら創り上げていく」というものです。3DGC作品はもちろん、映画やコンセプトアート、モーショングラフィック、時には自分で撮影した写真まで、さまざまな作品からインスピレーションを受け、自分の創りたいものを目指していくスタイル。
そんなナガフジさんのこだわりのひとつは、作品における“フォトリアル”の追求。
「たとえば、私たちが映画で見ているような3DCGは、人間の目が現実世界で見ている世界を忠実に再現しているというよりは、カメラを通して見る世界を表現しているんですね。」まるで実写を超えるような高いリアリティを出すために、原則的な手法として“写真の模倣”を使うのだとか。「カメラを通して写真や動画を撮影すると、現実世界には起こっていない“ボケ3”や“グレイン4”が浮かび上がってきます。そういう要素をひとつひとつ意識して再現すると、よりリアリティがあって説得力の高い絵づくりが可能になります。」
もうひとつは、独自のスタイルで“コントラスト”を効かせること。
「映像表現において、コントラストが最も重要ですね。どのように見られるのかを考えてコントラストを効かせることで、見る人の視点をコントロールするイメージです。」光が生み出す明度差、色彩、風景のスケールなど、さまざまなコントラストを画面の中に盛り込む表現がナガフジさんのスタイル。今回ConceptD 7で制作した作品「megalopolis」にも、ナガフジさんのこだわるさまざまな“コントラスト”が効いています。

ナガフジリク

これまでにない次元でコントラストを追求できた

「megalopolis」は、霧に包まれた巨大都市と、そびえ立つタワーをイメージした3DCG作品。ナガフジさんがまずこだわったのは、タワーに描かれた”acer”ネオンのオレンジと、背景の空の色との色彩コントラスト。映画でもよく使われる“補色グレーディング5”を取り入れています。「タワーのネオンを引き立たせるとともに、全体の空気感をVolumetric Fog6で構築し、幻想的な霧の中に巨大なタワーを浮かび上がらせました。」と話します。「ConceptD 7は幅広い諧調を再現していると感じました。AdobeRGBのカバー率が100%ということもあり、シビアなカラーグレーディング7を厳密に行えるので、自分の目指す色彩コントラストを追求できたと思います。」
色の再現性が高いConceptD 7のディスプレイが、ナガフジさんの“コントラストへのこだわり”をより繊細に研ぎ澄ませました。
「スケールの部分では、建物の大小に加えて、空を飛ぶ小さい宇宙船の群れを作り、最終的に巨大都市の中でタワーがより存在感を放つようにコントラストを表現しました。」
色とスケールのコントラストをこれまでにないレベルで描画することで、見る人の視点をコントロールし、実写を超えるような世界観の表現をConceptD 7がサポートしました。
パフォーマンスの高さにも驚いたと言います。例えば、レンダリングの速さ。自分のイメージを具現化していく3DCGの世界では、レンダリング後にイメージと異なる部分が見つかるため、1度目でうまくいくケースは少なくトライ&エラーの繰り返しになります。1秒の映像を作るのに約4時間かかるという工程を、「早いサイクルで回せたので助かりました。」と話すナガフジさん。最新のグラフィックNVIDIA® GeForce RTX™ 2080が搭載され、高速レンダリングを可能にするConceptD 7。それでいて、圧倒的な静音性が作業の邪魔をしないため、トライ&エラーの工程におけるストレスを軽減。結果的に、ナガフジさんが最もこだわるコントラストの追求を、より高い次元で可能にしたと言えるでしょう。
CPUについても、「制作に充分なスペックがありますね。」と話すナガフジさん。3DCGの制作では、オブジェクトの数やテクスチャのサイズによって、メモリ容量が足りなくなる場合があり、作業速度に大きく影響します。「制作中は複数のツールを起ち上げてマルチタスクを行うことも多いのですが、問題なく快適に作業することができました。」そんなナガフジさんが、ConceptD 7を使った今後の制作意欲についても語ってくれました。

これまでにない次元でコントラストを追求できた

外に持ち出して、誰かと一緒に制作をしたくなるマシン

「これまで映像制作はすべてデスクトップPCでやっていましたが、ConceptD 7には、それに劣らないスペックがあるので、サブマシンとして活用してもいいのかなと思います。メインパソコンでレンダリングしている間に、ConceptDで別のカットを作成したり、パソコン2台をネットワークで繋いで同時にレンダリングしたり、新たな使い方もイメージできますね。制作効率を高めることで、また新しいアイデアや表現にもつながるし、もっとダイナミックで印象的な制作も可能なる気がします。」と語ってくれました。
また、外での制作時にもぜひ使ってみたいとのこと。
「映像を外で撮影する際、その場でデータを読み込み処理することができます。これだけのスペックがあれば、色々な試みができるかも。」
そう語るナガフジさんが見た新しいビジョンは、ConceptD 7を持ち出して“誰かと一緒に制作をしてみる”こと。自宅で制作を続けているナガフジさん。今後もよりディテールにこだわり、クオリティの高い作品を作っていきたいという思いの中で、新しいインスピレーションを“誰か”から得ながら制作をしてみたいと思ったといいます。
「効率的にトライ&エラーを繰り返せるマシンを持ち出せるから、いろいろな場所で誰かと一緒にリアリティを追求してみるのも面白そうですね。」
ConceptD 7が、ナガフジさんに新たな創作意欲を与えています。

プロフィール

プロフィール

nagafujiriku
3DCG映像の制作をメインで行う映像クリエイター。12歳のころから独学で映像制作を始める。2019年『GEMSTONEクリエイターズオーディション』入賞。現在は、CMやアーティストのミュージックビデオ制作に携わりながら、Twitter上で自主制作作品も発表し続けている。
ツイッター 
https://twitter.com/nagafujiriku?s=20
vimeo 
https://vimeo.com/nagafujiriku

  1. フォトリアリスティックの意。写実的な描画方法。
  2. 同様のショットを、時間の経過を飛ばして繋ぎ合わせる映像編集手法の一種。
  3. レンズの焦点の範囲外に生みだされるボヤけた領域の美しさ。
  4. フィルムのハロゲン化銀粒子が写真上に残したノイズ。
  5. 補色を使って色のコントラストを大きくし対象物を引き立たせる手法。
  6. 映像制作における、霧を使った空間演出手法の一つ。
  7. 映像の色調整の工程。
ConceptD 7 デザイン環境を持ち運ぶ

ConceptD 7 デザイン環境を持ち運ぶ

スリムな先進の ConceptD 7 ノートブックがクリエイティブを加速します。パワフルなテクノロジーを採用し、2D、3D のデザインも編集もこれまでになくスムーズ。4K UHD ディスプレイは、Adobe® RGB 比 100% の色域、PANTONE® 認定済みの忠実な色再現、Δ(デルタ)E 2 未満の正確な色合いで、プロに必要な精度を提供します。

詳細

Creators’ Story

他のクリエイターの記事を見る